酒癖悪美の酒の失態集

インドで3年働いた体験を盛大に盛りながら綴ります。

2018-07-05から1日間の記事一覧

(6)ポリバケツに魂を売った日本語教師

インドの冬は寒い。 真夏は連日50度近くのうだるような暑さが続くが、12月になると朝晩は0度近くまで冷え込む。 私がインドに赴任して3ヶ月経った頃、しんしんと寒さが歩み行くようになった。 海外では普通のことなのだが、社宅には浴槽がなかった。 シャワ…

(5)セクハラとパワハラにまみれた夜

私は人当たりの良い性格だ。 大抵の人間とすぐに打ち解けることができて、そこにお酒がある時は尚更だった。 下ネタを平気で話し、大口を開けてバカ笑いする自分の開けっぴろげた性格が嫌いでは無かった。 学生時代そういう女は大概モテ無いのだが、どうやら…

(4)兎に角運が無いハレンチな日本語教師

月末手渡し、初任給の日がやってきた。 目が回る様な忙しさで過ぎ去った1ヶ月目。 朝から晩まで授業、授業、授業。空いている時間に翌日の授業準備、テスト作成。 息も絶え絶え授業をこなし、ぼろ雑巾の様になっていた私は朝から浮き足立っていた。 不運にも…

(3)ハレンチな日本語教師、デビュー

「少数精鋭」「裁量権がある」 耳心地の良いワードだが新卒には地獄だ。 私の赴任した学校は、生徒が100名以上いるにも関らず教師が私含めて2名しか居なかった。 人手が足りないと聞きやって来たのだが、前任者が緊急ハレンチ帰国をした為 私が来てもやっぱ…

(2)ハレンチな日本語教師、海を渡る

機内に入ると、スパイスと独特の香ばしい体臭が混ざり合った臭いが鼻を突いた。 先程出国手続きを終えたばかりだが、ワキガのインド人が10人集まれば嗅覚だけでインドへ入国した様な気分を味わえるらしい。 本当はANAかJAL、乗継便でも良いのでシンガポール…

(1)ハレンチな日本語教師が海を渡るきっかけ

日本語教師を志したのは、学生時代に途上国の孤児院で障害を持った子ども達に 日本語を教えるボランティアに半年間参加したことがきっかけだ。 プロフェッショナルとして世界中で日本語を教えたいという 至極真っ当な、なんとも学生らしい青くさい始まりだっ…